J-PUBLICの概要

J-PUBLICライブラリ

パブリックライブラリの特徴

本コンソーシアムでは以下の化合物を保有及び管理しております。

  • DMSO溶液化合物23万化合物
  • 粉体化合物44万化合物(溶液化合物23万を含む)

2021年4月時点ではアステラス製薬株式会社より化合物をご提供いただいております。化合物の運用管理は、DMSO溶液化合物はAxcelead Drug Discovery Partners株式会社、粉体化合物はキシダ化学株式会社にそれぞれ業務を委託しております。
また、本コンソーシアムではDMSO溶液化合物(23万化合物)の構造多様性を考慮し、化合物選抜チームが23万化合物の中から選抜した1万(企業用及びアカデミア用の2種)及び3万の化合物で構成されるダイバーシティライブラリを保有しております。

J-PUBLICライブラリ(パブリックライブラリ)
医薬品としての適性指標(Ro5)を満たす化合物で構成される(粉体81%、溶液82%)
アカデミア用ダイバシティライブラリ
J-PUBLICライブラリの多様性を担保しつつ、規模をスリム化することでアカデミアのスクリーニングに対応(Chemical Spaceの核を担保)

化合物の閲覧

①J-PUBLIC会員(企業)

各社において化合物の研究に従事する社員より最大5名、法規制担当者及び知的財産部門の担当者より最大2名ずつを構造閲覧者として認定いただき、パブリックライブラリ化合物の全化学構造を閲覧いただけます。また、本コンソーシアムで保有する一部の化合物については、化合物提供会社より非薬効薬理情報、ヒット履歴等の付随情報をご提供頂いており、構造閲覧者は付随情報も閲覧いただけます。さらにパブリックライブラリ化合物は、各社様のライブラリに組み込んでいただくことも可能で、構造閲覧者以外の社員は各社のライブラリへ組み込んだ化合物構造とそれらに付随する情報を閲覧することができます。ただし、化合物提供会社自身がパブリックライブラリに提供した化合物、ならびにJ-PUBLICにて共同購入した化合物の構造閲覧に制限はございません。

②J-PUBLIC会員(アカデミア)

各法人において化合物の研究に従事する教職員より最大5名、法規制担当者及び知的財産部門の担当者より最大2名ずつを構造閲覧者として認定いただき、パブリックライブラリ化合物の全化学構造及び全ての化合物に付随する情報(化合物提供会社よりご提供頂いております非薬効薬理情報、ヒット履歴等)を閲覧いただけます。また別途アカデミア用ダイバーシティライブラリ化合物のみ化学構造及び付随する情報を閲覧可能な教職員を設定することもできます。J-PUBLICにて共同購入した化合物の構造閲覧に制限はございません。

③J-PUBLIC非会員

パブリックライブラリにてHTSを実施頂きました後に、ヒット化合物のご登録をいただきます。数に制限を設けさせて頂いておりますが、登録後すぐに、ヒット登録化合物の構造ならびに化合物に付随する情報を閲覧頂くことができます。

学会および論文での公表

パブリックライブラリの化合物構造を学会および論文で公表頂くことができます。公表の際、J-PUBLIC会員(企業)は特段の申請等は必要ございませんが、J-PUBLIC非会員の皆様は、パブリックライブラリの化合物構造の公表前に、予め協議会での承認が必要となります。
なお、パブリックライブラリ化合物に付随する情報につきましては、いかなる場合も公表できません。

知的財産権

構造を閲覧頂くことが可能なパブリックライブラリ化合物を権利の対象としてクレームし権利化することは禁止しております。

化合物の第三者利用許諾

共同研究及び委託研究の場合を除き、本ライブラリ化合物及び本ライブラリ化合物利用の権利を第三者に譲渡又は許諾することはできません。

その他

パブリックライブラリ化合物のご利用にあたり、標的分子を含むいかなる情報も本コンソーシアムへご提供する義務はございません。